ビジョン

厚生労働省による、こどもの相対的貧困率は13.9%(2015年)となっており、1990年代半ばから上昇傾向となっています。こどもの人数は全国で約280万人にのぼり、こどもの7人に1人が経済的に苦しい状態で生活をしています。家族団らんや外出の機会、誕生日のお祝いや季節の行事などこどもの大切な経験や他人とのつながりが経済的な理由で奪われている状況です。

この状況を少しでも改善すべくすべてのこどもに教育の機会を提供することを目指します。経済的な背景や社会的な状況に関係なく、すべてのこどもが学ぶ機会を得ることができるということです。

学習支援の活動は、教育の普及と質の向上に重点を置きます。学習資源の提供、学習環境の整備、教育プログラムを通じて、将来のキャリアの機会を広げるための学習支援を行います。地域の学校や教育機関、保護者団体との連携を強化し、学習支援の普及と効果的な実施を図ります。

食育

子どもたちに栄養のある食事を提供することを目指します

食育の活動は、栄養教育、健康的な食事の提供、食事の計画と調理のスキルの向上などを目指します。

食事の大切さ、農業と食品の関連性をこどもたちに教え、地域の食品生産や食文化を大切にすることを推進します。地域の農産物や食品業界と連携し、地域の食材を活用した食事プログラムを展開します。地域の食文化や食の安全にも配慮しながら、こどもたちが健康的な食事を摂取できる環境を整えます。

パートナーシップの構築

学校・地域の団体・非営利団体・企業・政府機関など、さまざまなステークホルダーとの協力体制を築くことを重視します

ボランティアや専門家のネットワークを活用し、学習支援と食育のプログラムを開発・実施します。資金やリソースの調達にも注力し、長期的な持続可能性を確保します。

継続的な評価と改善

実施した学習支援と食育の活動の効果を定期的に評価し、改善点を見つけるためのフィードバックを収集します】

評価結果に基づいてプログラムや活動の改善を行い、より効果的な支援を提供します。継続的なモニタリングと評価を通じて、こどもたちの状況やニーズの変化に柔軟に対応し、持続可能な支援体制を築きます。

社会的意識の醸成

【こどもの貧困問題に対する社会的な意識を高めるための啓発活動を展開します】

メディアやイベントを通じて、貧困の問題やその影響を広く知らせ、支援への関心と参加を促します。

学校教育やカリキュラムにおいても、こどもたちに対して貧困問題の理解を深める機会を提供し、共感と協力の意識を醸成します。

以上が、深刻化するこどもの貧困を救うための学習支援と食育の活動ビジョンです。

このビジョンを実現するためには、地域の連携や持続的な取り組みが欠かせません。地方自治体、教育機関、企業、非営利団体、地域住民など、さまざまなステークホルダーとの協力や地域への浸透を通じて、こどもたちが健やかに成長し、将来に希望を持つことができる社会を築くことを目標とします。

持続可能な資金調達や長期的な支援体制の構築を目指して、社会的な投資やパートナーシップの形成、資金提供の多様化などを通じて、貧困の問題に対する継続的な取り組みを確保します。

こどもの貧困問題は複雑で深刻な課題ですが、学習支援と食育の活動を通じて、こどもたちの未来を明るくするための希望と可能性を創り出すこと、地域社会全体で協力し、包括的な支援を展開することで、こどもたちが貧困の連鎖から抜け出し、自己実現と社会参加ができるような社会の実現を目指します。

ミッション

こどもの基本的な生活必需品の提供

貧困に苦しむこどもたちには、食料、衣服、住居、教育などの基本的な生活必需品が不足していることがあります。私たちのミッションは、こどもたちにこれらの必需品を提供し、彼らの基本的な生活条件を改善することです。

教育へのアクセスの確保

貧困のために教育を受ける機会を失ってしまうこどもたちが多く存在します。私たちは、教育へのアクセスを確保し、彼らに教育を受ける機会を提供することを目指します。教育は、こどもたちが貧困から抜け出し、将来にわたって自立した生活を送るための重要な要素と考えています。

食糧支援と食育教育の提供

貧困にあるこどもたちに、栄養価の高い食糧を提供するだけでなく、食事の重要性やバランスの取れた食事の作り方などの栄養教育を行います。食育の一環として、こどもたちが健康的な食事の選択をする能力を養います。

社会的サポート・居場所の提供

貧困に苦しむこどもたちは、経済的な問題だけでなく、心理的な困難や社会的な孤立といった問題にも直面しています。私たちのミッションは、こどもたちに対して心理的なサポートや社会的なつながりを提供し、彼らが安心して過ごせる居場所を提供し、環境を整えることです。

将来の自立を促すスキル・経験の提供

:貧困の連鎖を断ち切るためには、こどもたちが将来の自立に向けて必要なスキルを身につけることが重要です。私たちは、職業経験や就労支援などを通じて、こどもたちが将来の職業的成功を達成できるようサポートします。

地域のパートナーシップの構築

:こどもの貧困を解決するためには、地域の組織や機関との協力が不可欠です。地方自治体、学校、NGO、ボランティア団体など、関係者と連携し、学習支援・食育プログラムを共同で開発・実施します。

政策変革と社会的意識の喚起

:こどもの貧困問題は、単一の組織や個人の力だけでは完全に解決することができません。私たちのミッションは、政策策定者や社会全体に対して、こどもの貧困問題に真剣に向き合い、効果的な政策策定と実施を促すことです。また、社会的な意識の喚起を通じて、貧困に対する理解と共感を深め、支援への参加を促すことも重要な要素です。

以上が、深刻化するこどもの貧困を救い、こどもたち未来を守るため当NPO法人Abiy活動の活動のミッションです。